2017年5月14日(日) 『川の安全教室(多摩川とどろき河川敷)』 報告

日 時:2017年5月14日(日)10時00分~13時00分
場 所:多摩川とどろき河川敷
入場者:45名(スタッフ含む)


 2017年5月14日(日) 『川の安全教室(多摩川とどろき河川敷)』を行なった。
前日に降った雨の影響が心配されていたが、講師・スタッフが安全確認を行ない実施を決定。市内の運動会や体育祭などと重なってしまったための参加人数は少なくなってしまったが、充実した活動となった。

 最初に行われた開会式では講師の紹介に続き、恒例のラジオ体操で体をほぐし、川流れに備えた。
川の安全教室川の安全教室
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 続いて遠藤講師、河村講師による安全教室を行なった。

【遠藤講師】
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 今回は主に子ども向けの話を中心に、保護者にも知っておいてほしいことを伝えたい。
 最近、川の事故が増えている。河原でバーベキューをして転倒したときなどが多く、また、溺れてしまった子どもを助けようとした父親が慌ててしまうこともある。そんなとき、知識があれば助かる生命があるので、よく聞いておいてほしい。
 事故を未然に防ぐにはどうしたらいいか。まずはライフジャケットという救命胴衣を着用する。着用することによって浮力が得られるので、呼吸が確保できる。そうすると助かる可能性が高くなる。特に子どもだけで遊んでいるときにはライフジャケットを着させてほしい。
 また、ライフジャケットの機能や着用方法にも気を配って欲しい。ライフジャケットは呼吸ができるように仰向けになるようにできている。浮力の大きいスポンジ部分が前面(お腹側)だけにあり、背面(背中側)には無いものもある。
 着用方法は前面のファスナーを締め、腰のバンドをとめる。ライフジャケットの内側に手が簡単に入るようであれば、緩すぎるのでバックルをきつく締めてほしい。ゆるいとライフジャケットだけ浮いてしまい、本人が沈んでしまうからだ。子ども用では股の下に紐を通すものもある。さらに紐に余った部分があるときは石や木に引っかからないように結んでほしい。
 もし溺れた子どもを見つけたときには、ライフジャケットを着ている場合には、ライフジャケットの後ろの方をもつように。また、着ていないときは呼吸を確保するために脇の下から手を入れて頭を持ち上げるような形で岸に運んでほしい。
 次に足元。川に入るときにはウォーターシューズが好ましい。サンダルなどでは流されてしまうことがある。子どもが脱げたサンダルを追いかけて溺れることが非常に多い。服装については水着がいいが、その他ではフリース素材など水はけの良いものを選ぶといい。逆に綿のものを着ていしまうと乾かずむしろ体が冷えてしまうので注意が必要だ。その他、帽子や手袋、そして眼鏡を使っている人はストラップで留めておくとよい。

【河村講師】
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 火事のときなど予め非常口を確認しておくと助かるケースが多い。頭のなかにどういう風にしようかというものが無いとなかなか行動することはできない。
 川の場合では下流に行って助ければいいとか、浮くもので使える代用品が無いだろうかとシュミレーションしておく。例えばペットボトルを浮き代わりに使う。ペットボトルを持つのが大変なときはライフジャケットの中に入れると助けに行くときに使える。溺れている人に投げて渡すときには、少し水を残しておく。全くの空だと届かないためだ。そういう予想をしていないと、頭にないことがなかなかできない。
 助ける側にもリスクがある。まずは声をかけて誘導する。次に助けを呼びに行ったり、連携することで助けることができる。
 川で溺れている人の前から助けようとすると、掴まれてしまって一緒に沈んていってしまう。後ろに回って引っ張ってほしい。また、ライフジャケットは重要だが、流れが速い場所ではそれでも沈んでしまうので過信はしないでほしい。
 ロープを投げる場合はロープが体に当たるか上を通っていかないとなかなかつかむことができない。また、ロープを投げた人は引っ張らなくても良い。川の流れで岸のようによってくる。なお、ロープを自分に縛り付けるのはやめてほしい。急流だと流れつくものに引っかかり、かえってじゃまになってしまう。救助用のライフジャケットでは無理な力がかかるとはずれるようにできている。
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【ライフジャケットの着用指導の様子】
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 ライフジャケットの確認が終え、川へ移動。最初にロープを使用した救助についての説明に続いてお待ちかねの川流れ体験。ライフジャケットの浮力を体感した。
【川流れ体験の様子】
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 最後に閉会式で本日のまとめを行なった。
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【今後の予定】
◆平成29年度 多摩川河口干潟の生きもの観察
【第1回】
日時: 平成29年5月27日(土曜日)9時30分~12時30分
場所: 川崎市環境総合研究所
【第2回】
日時: 平成29年6月10日(土曜日)9時30分~12時30分
場所: 川崎市環境総合研究所
いずれも環境総合研究所への事前申込制です。詳しくはこちらから
【川崎市環境総合研究所 ホームページ】


◆2017年6月11日(日)『3校合同 河口干潟観察会』
 恒例の3校合同干潟観察会。大師河原水防センター近くでカニなどを観察しよう。事前申し込み受付中です。

詳しくは 【こちら】 から。